第12回 『KANO』の素人俳優たち | 全國安養院資訊網
映画のヒットとともに、台湾出身の野球部員を演じた素人俳優たちも注目を浴びています。主役級のエース「アキラ」こと呉明捷投手を演じた曹佑寧、強打者の蘇正生を演じた陳勁宏、お笑い担当の一 ...
記事番号:T00049063
日本統治時代の1931(昭和6)年の、嘉義農林野球部の甲子園決勝進出までの奮闘ぶりを描いた台湾映画『KANO』が大ヒット中です。7日の大阪アジアン映画祭ではオープニング作品として上映され、終了後は感動のあまり涙を流す観客が続出、エンディングテーマの間、拍手が数分間にわたって鳴りやみませんでした。
大阪での上映成功は、日本での本格公開への期待感を高めました。前列中央は主役の永瀬正敏さん(威視電影提供)
映画のヒットとともに、台湾出身の野球部員を演じた素人俳優たちも注目を浴びています。主役級のエース「アキラ」こと呉明捷投手を演じた曹佑寧、強打者の蘇正生を演じた陳勁宏、お笑い担当の一番打者、平野保郎を演じた張弘邑らは多くの話題が報じられています。
全員1年間休学
『KANO』を制作した馬志翔監督は、約5,000人の高校球児、大学野球の選手から出演者をオーディションで選びました。学生である彼らは全員、映画撮影のため1年間休学し、半年間にわたって体力、日本語、演技の特訓を受けました。訓練当時は誰がどの役を担当するか決めていませんでしたが、ある日、曹佑寧が馬監督に「父親が休学に反対しているが、映画出演も一つの勉強だと思う」と話しました。馬監督はこのとき、曹佑寧は外見、性格とも呉明捷役にぴったりと判断して起用を決めました。
「アキラ」は野球エリート
曹佑寧は高校時代から台湾代表として18歳以下の野球のワールドカップに出場した実力の持ち主で、現在は野球の名門大学、輔仁大学の野球部で中堅手(センター)を務めています。先頃行われた台湾の全国大学野球大会では見事に優勝しました。ちなみにこの大会では映画を見たファンがスタンドに詰め掛けて「アキラ〜」と声援を送りました。
まるで呉明捷が現代によみがえったようです(果子電影提供)
普段は外野からボールを投げることが多いため、撮影当初はよく暴投をしていました。しかし...
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